mabutaniame’s 旅&イギリス日記 blog

イギリス在住の旅好きな学生です。旅の記録とともに次に訪れる旅人のみなさんに役立つ情報をご紹介してます。

Aberdeen, Scotland, UK 観光日記と観光スポットまとめ

はじめまして、お久しぶりです。イギリスに住んでいる旅行好きの学生です。

 

今回は栄えある第3回目のブログですので、3繋がりでイギリス、スコットランドの北東部にある、スコットランド第3の都市、Aberdeen / アバディーンを紹介していきます。私自身が訪れた場所を中心に紹介しますが、少しでも今後訪れる方の参考になりますよう頑張ります。

 

〜Introduction to Aberdeen - Aberdeenの紹介〜

Aberdeen は長崎市の市民友好都市だそうです。長崎市の皆さん、親近感湧きますね(多分)。というわけで、まずは長崎市のホームページで紹介されている情報をお借りしながらAnerdeenの概要を紹介していきます。

 

www.city.nagasaki.lg.jp

 

[Where is Aberdeen? Aberdeenってどこ?]

 

アバディーン市の地理的位置。長崎市ホームページより。
  • 面積:188.46平方キロメートル
  • 人口:約22万人(2019年現在)
  • (長崎市との)提携:2010年(平成22年)7月12日
  • 特色:スコットランド第3の都市。北海油田発掘の基地。

イギリスのブリテン島北部にあるスコットランド地方、その中でも北東に位置しています、北緯57度のAnerdeen。札幌が北緯43度なのでだいぶ北にあることがわかりますね。

 

ちなみに札幌の北緯43度線ですが、実はイギリス本土全体のずっと南にあります。日本に比べるとこんなに北にあるのに冬の寒さがそこまで厳しくないのは、大西洋を流れる大きな暖流と偏西風のおかげだと高校地理でやった思い出...。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E7%B7%AF43%E5%BA%A6%E7%B7%9A

とはいえ寒いことには寒いので特に冬は一段と暖かくしてお越しください。夏もとてもひんやりしています(そもそもスコットランドに夏ってある?)。あと海辺を散歩する場合は風がとんでもなく強いので防風対策を。

 

*Chance to see Northern Light? オーロラが見れるかもしれないAberdeen

しかし北緯が高いということはオーロラが見えるチャンスが大きいということです!Aberdeenに限らず、スコットランドではお月様のいない晴れた夜に運が良いとオーロラが見られます。ぜひこちらのアプリを入れて通知してもらいましょう。ベストシーズンは10月中旬から3月中旬ごろです。

aurorawatch.lancs.ac.uk

 

[Aberdeenと長崎のつながり – トーマス・グラバー]

Abdrdeenは”日本の近代化に多大な貢献をしたトーマス・グラバーが幼少期を過ごしたスコットランド北東部の港町。イギリス4番目に古いアバディーン大学を有するなど、古い歴史を持つこの街は、花崗岩(かこうがん)の産地でもあり、街中には重厚な石造りの建物が立ち並び、「花崗岩の街」とも呼ばれています。”

(長崎市「市民友好都市」について より引用 

https://www.city.nagasaki.lg.jp/kokusai/910000/p004936.html)

 

長崎市の修学旅行ポイントとしても選ばれるグラバー園のグラバーさんの出身地がAerdeenであることにちなんで、長崎市とAberdeenで市民友好都市が結ばれたということみたいですね。グラバーさん(Thomas Blake Glover)は蒸気機関車や造船、ビールの発展など長崎及び日本の近代化に大きく貢献した実業家です。1859年21歳の時に来日し、1860年代前半より開港して間もない長崎でグラバー商会を設立して貿易業を行っていました。生糸や茶を輸出する一方、西洋の武器を薩摩・長州・土佐のどの藩に輸入販売していたようです。他にも、

日本で初めての蒸気機関車アイアン・デューク号の試験走行成功

・大規模な製茶工場の建設

高島炭鉱開発

・大型船の修理ができる近代的ドック・小菅修船場こすげしゅうせんば建設

明治新政府のための造幣機械輸入

キリンビールの前身ジャパン・ブルワリー・カンパニー設立(日本初のビールが誕生)

などを手掛けもした。倒産したり苦労もありましたが、最後まで日本に留まり、老後は東京で暮らしたそうです。グラバーなしに日本の近代化は語れませんね!

 

グラバーさんはAberdeenのAberdeen Maritime MuseumにてScotish samuraiと紹介されています。私はほとんど下調べなしで遊びに行ったのでこのグラバーさんとの思わぬ出会いにとても驚きました。グラバーさんの紹介コーナーの写真を撮った気がしたのですが、写真フォルダには見当たらなかったです。自分のインスタのストーリーにあげて満足しちゃいました…。

www.aberdeencity.gov.uk

グラバーさんの生涯とAberdeenのゆかりある場所などについて書かれたpdfならネットで見つけました。展示されているものとほとんど同じ内容です。興味のある方はこちらから(英語です) :) 

https://www.aberdeencity.gov.uk/sites/default/files/2020-09/Thomas%20Blake%20Glover%20Trail.pdf

 

参考記事:

glover-garden.jp

トーマス・グラバーとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】 | 歴史上の人物.com

トマス・グラバー | 三菱グループサイト

 

[Aberdeen と北海油田]

Aberdeenはスコットランド第3の都市であり、北海油田が発掘されて以来、資材、食料などの補給基地として街の経済は発展してきました。現在は水素で走るバスを数多く保有するなど世界的なエネルギー転換においてリーダーシップを発揮しています。”

(長崎市「市民友好都市」について より引用 

https://www.city.nagasaki.lg.jp/kokusai/910000/p004936.html)

 

Aberdeen都市自体に話を戻しまして。Aberdeenといえばエネルギー産業ですね。1970年代に北海油田が発見されて以来、40年間でおよそ5兆リットルもの石油とガスが発掘されてました(正確には36 billion barrelsみたいですが計算合ってますかね?)。現在はまだ28 billion barrels残っているらしいので単純計算であと30年ぐらいは食ってけそうってところでしょうか。こうしてみると案外少ないような気もしますが、今でも新しい油田が見つかっているみたいです。

 

参考資料: https://investaberdeen.co.uk/key-sectors/oil-and-gas

 

Aberdeenの石油事情も先程のグラバーさんが登場した Aberdeen MAritime Museumで学ことができます。ぜひ訪れてみてくださいね。

 

〜What to do in Aberdeen? Aberdeen の観光名所の紹介〜

だいぶ前置きが長くなりましたが、早速観光名所を見ていきましょう。

 

Art Gallery, Schoolhill, Aberdeen AB10 1FQ

www.aberdeencity.gov.uk

まずは王道ながらも美術館のご紹介。さすがスコットランド第三の都市だけあって美術館も大きかったです。スコットランド出身の芸術家を中心に世界中のアーチストの作品が展示されています。2015年から2019年にかけてリニューアルしたみたいで、遊び心のある、現代的な美術館でした。一番印象に残ったのは貴族らしい帽子やひげなどでコスプレをして写真を撮るコーナー。3つぐらい前までに撮った人の写真が残る仕様になっていて、友達と思いっきりふざけた後、やばい写真を後世に残さないよう証拠隠滅するのが大変で楽しかったです。

入館料は無料です。気軽に訪れられますね♪

余談ですが、この美術館に入る直前に日本の有名な芸能人が亡くなったニュースを見かけて、私はちょっと放心状態でした。だからか美術展の記憶があまりありません。機会があればもう一度行きます。

 

Aberteen Maritime Museum

Shiprow, Aberdeen AB11 5BY

www.aberdeencity.gov.uk

もうすでにこのブログで何度も出てきたこちらの博物館はAberdeenと海に関連する歴史に焦点を当てています。海運業や石油産業を始めとしたAberdeenの港で発達した産業とそれにまつわる人物や場所が紹介されています。個人的に最も印象深かったのは、4階分の高さに縮小された石油発掘のモデルです。螺旋階段を登りながら石油発掘を細部まで眺められるのが楽しかったです。もちろんグラバーさんとの遭遇にも感動しました。

入館料は無料です。おすすめですのでぜひ!

 

Provost Skene's House

Marischal Square, Guestrow, Aberdeen AB10 1AS

www.aberdeencity.gov.uk

Aberdeenに残る最後の中世の建物の一つであるProvost Sken's HouseではAberdeenの政治的・文化的重要人物を中心に歴史を遡って行きます。1545年に裕福人の家として建てられ、現在ではあ17世紀や18世紀の部屋を再現しつつ、この都市の主な出来事が学べます。当時弾圧されていたカトリック教徒の隠し部屋やが綺麗に保存されていたのがとても印象的でした。

入館料は無料です。立地的にも行きやすいのでぜひ。

参考資料:

https://www.historyextra.com/period/medieval/provost-skenes-house-aberdeen/

 

The Gordon Highlanders Museum

St. Luke’s, Viewfield Rd, Aberdeen AB15 7XH

www.gordonhighlanders.com

こちらの博物館では100年余りのThe Gordon Highlandersに関する歴史が学べます。The Gordon Highlandersは1881年に75thと92nd歩兵連隊が合併されたことで形成された、スコットランドの歩兵連隊の一つであり、1994年よりロイヤル・スコットランド連隊に統合されています。The Gordon HighlandersはAberdeenを中心とした地域を広く担当し、数々の戦いを経験しました。兵士の出身は農民や漁師といった労働者から学生、貴族と幅広く、彼らの勇敢かつ波乱な物語がこの博物館で語られています。

入館料は大人£10 子供£5

 

Duthie Park

Polmuir Road, Aberdeen AB11 7TH

www.aberdeencity.gov.uk

怒涛の美術館・博物館紹介の後は地元でも愛されている公園へのご案内。

こちらの公園は1883年にElizabeth Cromin Duthieという造船業のお家のお嬢様から寄贈され、開園に至りました。子供達が遊べる場所や園内のカフェなどローカルの方も日常的に利用できる施設である一方、園内の温室植物園は観光客にも人気です。植物園ではスコットランドから遠く離れた地域の植物が展示されています。日本の植物もありましたよ。探してみてくださいね。

入園料は無料です。

 

Hazlehead Park

Hazlehead Ave, Aberdeen AB15 8BE

www.aberdeencity.gov.uk

もう一つの大きな公園はHazlehead Park。元は狩猟林の一部でしたが、1314年のイングランド軍との戦争における勝利を記念してRobert the Bruce王が1319年にこの土地を市に寄贈されました。都市らしさと郊外らしさの両方を併せ持つ公園であり、歩いているだけでリラックスできそうです。ゴルフコースや迷路、小規模の動物園、ガーデンなど多機能な公園でもあります。都市の中心地から少し離れていますので私は行きませんでしたが、開放感が欲しい方は訪れてみてくださいね。

入園料は無料(動物園は大人£3、子供£1、 3歳以下無料)。

 

St. Machar's Cathedral (Old Machar)

c/o St. Machar's Cathedral, The Chanonry, Aberdeen AB24 1RQ

www.stmachar.com

 

遠目で眺めるだけに終わり、実際には入らなかったので簡単なご紹介だけ。イギリスの街には欠かせない教会ですが、数あるAberdeenの教会の中でもここがピックアップされるのはスコットランドの戦士William Wallaceの4分の1がここに眠ると言われているからです。ケルトの聖人が創設した礼拝所として約580年から始まる長い歴史の中で政治的・宗教的に重要な役割を果たしてきたみたいです。宗教に関して詳しくないので詳細は省きます。

もっと知りたい方はこちらからどうぞ(英語です):

https://www.undiscoveredscotland.co.uk/aberdeen/stmachars/index.html#:~:text=In%201305%20St%20Machar's%20is,wall%20of%20the%20new%20cathedral.

 

Aberdeen Science Centre

179 Constitution St, Aberdeen AB24 5TU

aberdeensciencecentre.org

個人的「行けばよかったと後悔している場所ランキング」1位は意外にもこちらの科学館です。子供の頃からこのような体験型アトラクションが大好きで、こういう場所に連れて行ってもらった素敵な記憶がたくさんあります(そしてたまに夢にでてきます)。

この科学館はエネルギーゾーン、宇宙ゾーン、生活科学ゾーン、make itゾーン(なんて訳せばいいかわからなかったが何かを組み立てたりする場所かしら)、test it ゾーン(こちらも想像力をはたらかせて実践する場所かしら)、そして6歳以下のちびっこゾーンから成り立っています。ホームページをパッとみた感じ少し小学生ぐらいの子供向けな感じがしますが、それでも大人にとっての新発見が得られること多いですよね。

入館料は大人£10、学生£7.73(ってことは大学生も歓迎されてる?!)、子供(3-17歳)£6.39、3歳以下無料です。

お子様連れの方はぜひ。

 

〜What to eat in Aberdeen? Aberdeenのお食事どころの紹介〜

食べるのが大好きなみなさん、お待たせしました。私が行ったレストランをご紹介します。ただこのブログはAberdeenに行ってからだいぶ時間が経ってから書いているので、記憶が曖昧です。

私は基本的になんでも美味しく感じてしまう幸せな体質をしていますので、なるべく旅の連れの意見も書きますが、ただの日記程度にご覧いただけたら幸いです。記憶が曖昧なうえに食レポもあてにならない非常に珍しいグルメブログとなっております。

 

Cartoos Grill House & Desserts 

3-9 Esplanade, Aberdeen AB24 5NS

Aberdeenでの食事でもっとも記憶が鮮やかに蘇るのは海辺にあるお肉がいっぱい食べられるこちらのレストラン。二人前のお肉セットを注文しましたが、四人がかりでも食べきれずにお持ち帰りしました。すごく美味しかったです。

 

Chaphraya

1 Union Terrace, Aberdeen AB10 1NJ

友人の希望で入ったのがこちらの高級感溢れるタイ料理のレストラン。学生にはちょっとお値段が高買った記憶がありますがお料理は大変美味でした。伊達に高いわけじゃない。確かお水が有料でした (ケチさが滲み出る感想で申し訳ないです笑)。私自身の名誉のために弁明させていただきますと、お水が有料であることに異議があるわけでは決してなく、お水が有料であるほどのレストランに来たにも関わらずお水を注文してしまった私たちの未熟さを思い出しているだけです。そしてもしお水が有料というのが私の記憶違いである可能性も大いにあります。その場合は本当にごめんなさいお店さん。

 

Mackie's19.2

7, Marischal Square, Broad St, Aberdeen AB10 1BL

www.mackies.co.uk

有名な酪農会社のアイスクリーム屋さんです。スーパーでもここのアイスクリームはよく見かけます。すごく美味しかったです。なぜかポテチも売ってます。

 

*あとどこかの美術館のカフェかどこかでバーガーを食べた記憶がありますが、そのカフェを見つける体力がないので割愛します。朝ごはんは基本tescoのmeal dealで済ませてますので多分これでレストランの紹介は以上となります。よく頑張った私の海馬。

 

最後に

(長崎のみなさん)いかがでしたでしょうか。Aberdeenは街が広くて大きくて白いイメージが強いです。イギリスというより北欧ぽさがありました(北欧行ったことありませんが)。そして街に忽然と聳え立つ人物像の写真をいっぱい撮りましたが、果たしてどなたなのかが今でも気がかりです。

それでは今回はここまで。スコットランド旅行の際にはぜひお越しくださいね♪

最後までお付き合いいただきありがとうございました。